第29回 美術鑑賞会 「ムンク展」 【実施報告】
「美術の秋」もだいぶん深まってきた11月21日(水)、千葉県支部第29回美術鑑賞会が催されました。
今回は東京都美術館で開催中の「エドヴァルト・ムンク展」で、9人の美術好きが参加されました。
美術館の前で、担当理事の柏原さんから、レジュメをいただきレクチュアを受けました。
この後、集合写真を撮り、いよいよ入館です。
ムンクといえば「叫び」、とにかく知名度は抜群、ちょっと怖いもの見たさの気持ちも…
予想通りとはいえ、館内は行列で40分待ち。展示室に入ると、最初に目に入ってきたのは、数々の「自画像」。ムンクが自分を確かめたかったようです。
次に「家族」、5歳の時母を、13歳の時かわいがってくれた2歳年上の姉を亡くし、一時期不安と絶望の闇に陥りながらも、必死で家族への思いを肖像画で表現していました。
3つ目のテーマ、「夏の夜―孤独と憂鬱」を経て、4つ目のテーマ「魂の叫び-不安と絶望」へと続きます。
ここでお待ちかねの「叫びに」に遭遇。
橋の上で不安がよぎり、夕焼けのような空は、実は血の色。
この血へのこだわりが、5つ目のテーマは「接吻・吸血鬼・マドンナ」に繋がります。
6つ目「男と女」では愛し合うときはお互いに対面、別離はお互い反対向いてます。
この辺りから晩年に入ってきます。前半のやや暗い色調がだんだん明るくなり、再び「肖像画」、そして「躍動する風景」「画家の晩年」を観ました。
鑑賞後はいつもの通り、美術館2階の「レストランミューズ」にて、コーヒー・ティーブレイクで、今日の感想など楽しく語り合いました。
K.J記