【実施報告】第10回 Chiba Walk 旧芝離宮恩賜庭園と浜離宮恩賜庭園
第10回Chiba Walkは、11月15日に9名で実施しました。
先ず向かったのは旧芝離宮恩賜庭園です。
旧芝離宮恩賜庭園は、今に残る最も古い大名庭園のひとつです。この庭園は、地割りと石組が秀逸な池塘を中心とした回遊式庭園です。
旧芝離宮恩賜庭園の面積は、43,175㎡で、庭園のテーマは江戸逍遥です。私たちもテーマに沿って、築山の「大山」に登ぼる人、池の鯉に見入る人、高層ビルに囲まれた江戸庭園をそれぞれが思い思いに楽しみました。
風もなく、晴天にも恵まれました。池の水面は、朝の光と共に、庭園の樹々や周りの高層ビルを映し出していました。紅葉も見ることができました。
散策を満喫した後、ファミリーレストランで昼食をとり、そして次の目的地の浜離宮恩賜庭園へ向かいました。少し距離がありましたが、皆、元気に庭園の「中の御門」入口に到着しました。
浜離宮恩賜庭園は、徳川将軍家の庭園です。面積は、250,216㎡で、午前に訪れた旧芝離宮恩賜庭園の約6倍の広さです。ここからは、団体行動で歩きました。浜離宮恩賜庭園は、徳川将軍家の庭園で、海水を引き入れた「潮入りの池」と鷹狩りのための二つの「鴨場」を当時のまま伝えています。
庭園では4つの御茶屋が復元されており、往時の景色を偲ぶことができます。潮入りの池の真ん中にある「中島の御茶屋」では、当時は房総まで望むことができたそうです。
「潮入りの池」とは、海水を池に引き入れた池です。池を覗けば沿岸の海の魚を見ることができるのですが、今回は、魚を見ることはできませんでした。参加者の方が、「引き潮のせいではないか。」と話をされたので、皆で見渡すと潮が引いていました。池のほとりには、ウミウなどの鳥がいました。
その後「将軍お上がり場」に向かうため、東京湾の入江に沿った遊歩道を歩きました。遊歩道からはレインボーブリッジやお台場を一望することができました。また、入江には遊覧船やクルーザーなどが行き来していました。
「将軍お上がり場」とは、将軍のための船の乗降場です。歴代の徳川将軍に思いをはせた後、「鴨場」を経由して、最後に「大手門」の手前にある樹齢300年の「三百年の松」を見学しました。「松にあやかりましょう。」とお互いを励ましあい、秋のChiba Walkは終了しました。
(久保明美 1981文卒)


