第9回音楽鑑賞会「東京プロムナード・フィルハーモニカー」第16回定期演奏会 【実施報告】
4月2日、前日とはうって変わって好天となった日曜日、第9回音楽鑑賞会「東京プロムナード・フィルハーモニカー」第16回定期演奏会で今回も荻窪にある杉並公会堂に出かけた。校友はいろんなイベントが重なって出にくかったようで、支部長他数人の参加にとどまりました。
会場は前回同様ほぼ満席の盛況で、午後2時からオペレッタ「こおもり」序曲(ヨハン・シュトラウス2世)で始まった。おなじみの短い序曲で単独で演奏されることの多い代表曲です。
2曲目は聴き慣れない「パウル・ヒンデミットの主題による交響的変容」、ヒンデミットは1895年生まれのドイツの作曲家、ウエーバーの作品から選ばれた4つの主題による4つの楽章からなる曲で、ジャズのリズム感も採り入れながらドライで若干シニカルに流れていく音楽でした。
後半はブラームスの「交響曲第2番ニ長調作品73」、20年かかったといわれる交響曲第1番を完成させた43歳のブラームスがオーストリア南部の村での夏の休暇からわずか4か月間で完成させました。初演はその年の12月にハンス・リヒター指揮のウイーン・フィルによって行われ大成功を収めました。穏やかで明るく伸びやかな田舎の風景が反映されている曲のなかにブラームスらしい緻密な展開も盛り込まれています。
前回、管楽器の不出来を辛口批判した友人が、見違えるほど良くなった。メンバー入れ替えたかな?といったが、私は練習の成果だろうと思いました。
アンコールとしてブラームスの「ハンガリア舞曲第6番」が演奏され、さらに「ラデッキイ行進曲」で聴衆の手拍子とともに終わりました。
次回は9月3日(日)午後2時開演、杉並公会堂大ホールです。曲はチャイコフスキープログラムで「スラブ行進曲作品31」「ヴァイオリン協奏曲二長調作品35」「交響曲第4番ヘ長調作品36」で、ヴァイオリン独奏は東あかりさんで指揮者夫人の愛弟子だそうです。
音楽鑑賞会担当 堀 光昭記