第20回美術鑑賞会 東京都美術館にて 【実施報告】
梅雨時に違わず雨模様を呈していたが、第20回美術鑑賞会「大英博物館展」には19名もの参加があり、
賑やかな集いとなった。
私としては今回で二度目の参加であるが、会の世話役より鑑賞ポイントの事前レクチャーが
常に有り、戸惑うことなく鑑賞に入れるところが、この会の素晴らしい点である。
今回の展示は人類の軌跡を、その人類が石器時代から現代に至るまでの間、自らの手で作り
出してきた「モノ」という明確なる存在物で明示するという、大胆な切り口が鑑賞の大きな
ポイントと言えよう。
また、今回の展示品は大英博物館の所蔵の中では小品の部類に属するものが多かったが、その
時代時代の中では大きな社会的意義と最高水準の技術を兼ね備えたきらりと光る一品揃いであ
ることは、現物を見ることにより自ずと判ることであった。
展示されている100作品を時代背景を考えながら、余すことなく見ようと思うと可なりヘビー
であったが、充分な満足感を残してくれた鑑賞であったと思う。
鑑賞後は館内でティータイムを取り、その後は雨上がりの上野の森を抜けて2次会に向かったが、
その場では、先輩諸氏の壮健ぶりに圧倒されるばかりであった。
最後に、この様な楽しい会を開催していただいた世話役に感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。次回も期待しています。
S47法 竹内康夫 記