第17回美術鑑賞会のご案内「THE 琳派」 <極め付きの畠山コレクション>【実施報告】
3月13日第17回美術鑑賞会が「THE琳派」と銘打って開催されました。
場所は琳派作品の蒐集で有名な品川区高輪台の畠山美術館で、17名が参加されました。
「琳派」は桃山後期から江戸初期、京都で本阿弥光悦と俵谷宗達によって始まり、
そのあと尾形光琳・乾山兄弟、酒井抱一、神坂雪佳とほぼ100年間隔で現れる巨人達によって
受け継がれてきた日本美術の頂点の一つをなす画派です。
斬新で大胆なデザイン性、細やかで柔らかな技法が、多くの琳派ファンにはたまらない魅力と
なっている様です。
展示作品数の点と、展示替えのために見られなかった作品があった点で若干物足りなさはありましたが、
光悦書・宗達下絵「金銀泥四季草花下絵」、光琳筆「躑躅図」、光悦作「赤楽茶碗 銘:雪峰」などの
重文を堪能できたことは素晴らしかったと思います。
この美術館は茶の湯の美術館としても親しまれていて、館内で抹茶を楽しまれた会員もおられた様です。
名画、名品鑑賞のつぎに3000坪の広い庭園を散策し、創立者の畠山一清氏(荏原製作所の創業者でもある)を
偲んだあと、近くの喫茶店で今日の感想を語らうなど更なる懇親を深めて解散しました。
奥山博司(38商)記
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千葉県支部支援事業による第17回美術鑑賞会を下記の通りご案内申し上げます。
今回は今から400年前京の町衆らを中心とした芸術活動、後世に「琳派」と呼ばれる芸術家が綺羅星のごとく登場しました。この琳派作品を多く所蔵する畠山美術館。今年開館50周年を記念して当館が誇る琳派芸術の魅力を紹介する展示会です。
琳派は江戸時代初期、京都の本阿弥光悦と俵谷宗達にはじまり、尾形光琳、乾山兄弟を経て、江戸で活躍した酒井抱一、鈴木其一へと受け継がれた日本の美の頂点をなす画派です。斬新で大胆なデザイン性と細やかで柔らかな技法が魅力で、日本人の感性が育んだ琳派の美は、今日世界中の人々から愛されるところとなりました。
当館に所蔵する琳派の諸作は、平面装飾性に富む絵画作品をはじめとし、華やかな意匠性を持つ陶器、漆工品など琳派の本流ともいえるコレクションを形成しています。さらに茶道具も必見です。この機会に、時を越え魅了する琳派の美を堪能下さい。
美術館の創立者<畠山一清(1881~1971)>はポンプメーカ荏原製作所の創業者で、明治13年この地に3000坪の私邸「般若苑」を造営、氏は能楽と茶の湯を好み、美術品を蒐集しこれらを恒久的な保存を図るため苑内の一角に美術館を建立、現在に至るまで茶の湯の美術館として親しまれています。館内では抹茶と千菓子がお楽しみ頂けます。ゆったりとしたひと時をお過ごし下さい。(ご同伴歓迎)
また今年京都では町を挙げて琳派四百年記念祭が催されています。入洛の節は合わせてお楽しみ下さい。
1.日 時 平成27年3月13日(金)13時30分~16時頃
2.場 所 都営浅草線「高輪台駅」A-2出口階段上交番前
同志社小旗が目印
3.費 用 入場料 500円 抹茶券400円
4.お申込み 柏原博人(43工) ☎&FAX 047-337-0893
Eメール;jj.kashihara@zd6.so-net.ne.jp
小林英彦(35法) ☎ 043-422-7544
Eメール;brb17011@nifty.com