第7回Chiba Walk 「国立歴史民俗博物館と佐倉城址公園散策」
10月6日(金)6名でChiba Walkを実施しました。今回は「国立歴史民俗博物館と佐倉城址公園散策」です。Chiba Walkは、今まで1年に1回の企画をしていました。しかし、コロナ禍や雨の為3年半の実施延期を余儀なくされましたので、今回の実施は、春に続いて2回目になりました。
まずは、佐倉市観光協会のパンフレットで、城下町としての佐倉を把握し、その後国立歴史民俗博物館(通称「歴博」。以後「歴博」と称します。)で1時間半にわたり、自由見学しました。当日は、常設展に加え「陰陽師とは何者か」の特別展がありました。陰陽師といえば私たちが青春を過ごした京都が舞台です。ということで、6名中3名が常設展に加え特別展も見学することになりました。
「歴博」は、歴史学・考古学・民俗学の3分野を交えた研究をし、実物資料に加え、精巧な複製品や復元模型の展示をすることで、日本の歴史と文化を私達にわかりやすく説明している博物館です。展示は、第1展示室の先史・古代から、第6展示室の現代、企画展室まで分かれています。
「第1展示室 先史・古代」では、私たち日本人は、どこから来たのか?精巧に複製された土偶を見て、なぜこんな形をしているのか?復元模型を見て縄文人と弥生人はやはり民族がちがう?等々、古代ミステリー好きの私には、興味が尽きませんでした。
「第2展示室 中世」では、大きな「京都の街並復元模型」に感心しました。
「第3展示室 近世」では、映画やテレビで私たちにもなじみ深い江戸時代の生活や文化を展示しています。北前船の大きな復元模型を見て、こういう船で廻船していたのかと実感できました。
「第5展示室 近代」はリニューアルの為休室中です。
「第6展示室 現代」は1930年から1970年までを紹介しています。その中で、日本が第2次世界大戦に向かう展示は、現在の世界情勢もあり、心に重く圧し掛かりました。
特別展「陰陽師とは何者か」は、占い、まじない、暦作成という陰陽師の仕事について、たくさんの実物資料を展示して、紹介していました。
「歴博」見学を終え、玄関口に集合後、佐倉城址公園で休憩を兼ねた昼食をとり、その後佐倉城址公園を散策しました。佐倉城は、有力譜代大名の居城でしたが、明治の廃城令で取り壊され、のちに陸軍の兵営が置かれました。兵営での通称佐倉連隊の生活の様子は、「第6展示室 現代」で、説明されていました。戦後は、桜の名所として市民に愛される佐倉城址公園となりました。佐倉城址は、日本百名城の一つとして数えられています。
最初の予定では、佐倉城址散策後、ティータイムの休憩をとり、帰路につくはずでした。しかし皆さんから、もっと見学したいという声があがり、急遽ティータイムを中止し、「歴博」に再入場することになりました。皆さんの探求心、勉強熱心さには心から感服しました。
今回は、さわやかというより、残暑を感じさせる晴天でした。けれども皆さんは、元気に意欲的に参加され、私もおおいに力をいただき、帰路につくことができました。
(記 久保明美 1981年文学部卒)