第23回音楽鑑賞会報告【実施報告】
今年2回目の東京プロムナード・フィルハーモニカーの定期演奏会が、9月11日(日)にありました。
会場はこれまでと違い杉並公会堂です。当日は前支部長、現支部長はじめ、音楽好きの会員数名が参加。会場は前回を上回る400人を超えての演奏会となりました。
曲目の前半は、シューマンの交響曲4曲の中でもあまり演奏されない「第2番」が取り上げられました。
冒頭の金管楽器のテーマが全曲を支配したシューマンらしいメロディーに聞き惚れるほどで、最後の第4楽では、劇的に構成された規模の大きなフィナーレとなっていたのが印象的でした。
後半はブラームスの交響曲「第3番」です。
彼の交響曲の中でも最も難曲とされている名曲で、別名「ブラームスの英雄交響曲」とも呼ばれています。
ベートーベンの第3番「英雄」になぞらえられたものですが、それ以上に楽想の雄大さとたくましい構成を兼ね備えていることから、多くの人がそう感じたのではないかとも言われています。
聞き入るにつけ、英雄が自己を確立していく過程の雄大さに、ベートーベンを崇拝していたブラームスの心を窺い知るような気がしました。
予定の演奏が終わっても拍手は鳴りやまず、恒例のアンコール演奏に。でもやっぱり最後は「ラデッキー行進曲」で、会場全体が一体となってフィナーレとなりました。
前回に引き続きお客さまを迎えて演奏会ができたことに、佐藤指揮者の感慨深げな姿が目に浮かびます。
団員を紹介するときのうれし気な表情に、また楽曲紹介でも一段と心のこもった解説をされる姿に、会場の皆さんは限りない拍手を送っておりました。
次回は更に質の高い演奏が期待できるのではないかと思います。
第24回の定期演奏会は、来年2023年3月21日(火祝)ティアラこうとう(江東公会堂)にて開催予定です。
曲目はお馴染みのベートーベンの交響曲第6番「田園」と、シューマンの交響曲第1番「春」です。
別途ご案内を差し上げますので、皆さまのご来場をお待ち致しております。
(73年商卒 平林秀博 記)