伊藤慎佐仁さん出版記念講演会 開催の件【実施報告】
1月17日19:00より、同志社東京オフィスにて、同志社校友会千葉県支部と東京杉金会の共催にて、千葉県支部会員である伊藤慎佐仁さんに出版講演を頂きました。
伊藤さんは〞「インパクト投資」資産運用で社会貢献〟を著作出版されましたが、著作に込められたご自身の思いと活動についてお話を頂きました。
商学部86年度卒で杉江ゼミ、サークルはAIESECに所属され、ビジネスと社会課題解決の両立に向けた志を持たれ、銀行勤務を経てソフトバンクへ入社、孫正義氏、北尾吉孝氏から直接の薫陶を受けてインターネットファイナンス会社を起業、上場され、ヤフーの金融事業立ち上げに携われました。
インパクト投資は、社会課題の解決と投資リターンの両立を実現するもので、伊藤さんはネクストシフト社を起業され、カンボジア・ジョージア・モンゴル等の新興国へのマイクロファイナンス向けファンドへの投資を仲介し、個人がマイクロファイナンスに投資できるファンドを運営されています。
マイクロファイナンスは主に新興国で見られる小口金融の総称で低所得者や農家を中心とした顧客向けの金融サービスで、新興国の小口資金需要者へ事業資金を供給して事業効率を高めリターンを獲得するものです。
伊藤さんは、2006年にノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのグラミン銀行の創設者ムハマド・ユヌス氏著作「貧困のない世界を創る」との出会いからマイクロファイナンスを知り、『金融は人を幸せにできる』との信念に至り、金融本来の姿を実践するためにネクストシフト社を起業されました。
根底に脈打つ同志社大学時代、社会人経験を通じてつながる社会課題を克服し幸せな世の中を作りたいとの思い、また故郷鳥取を盛り上げようとの熱い思いを伺い、感銘を受けました。
参加者からは、子供や孫のためにマイクロファイナンスファンドに投資し、貧困や格差をなくすための取り組みを自身の体験として学ぶことや、大企業が持続的に社会課題解決に向けた取り組みを行うために何をなすべきかとの意見が示され、有意義な講演会となりました。今後ますますの伊藤さん、ネクストシフト社のご発展をお祈り申し上げます。
講演会後は、世代を超えた懇親会。各々近況報告から同志社に学んだ若き日の思い出を語り、最後は京橋の路上で「黎明清き白雪の...」の口上宜しく、円陣を組みカレッジソングを大合唱し終わったのでありました。
京橋界隈の住民の皆さん、夜分遅くにお騒がせしました。
(K.F.記)