第9回 Chiba Walk 湯島天神と上野の山周辺散策 【実施報告】

Posted by on 4月 22, 2025 in 新着情報
第9回 Chiba Walk 湯島天神と上野の山周辺散策 【実施報告】

春のChiba Walkは、4月11日に5名で実施しました。

最初に訪れたのは、湯島天満宮です。湯島駅から湯島天満宮に行くルートは、階段で登る湯島参道と階段を使わない迂回路があります。参道と迂回路の二手に分かれて向かおうと思いましたが、「みんなで一緒に歩きましょう。」ということで、全員で迂回路から参拝に向かいました。湯島天満宮は、私も子どもの受験時に参拝させていただいた場所ですが、御祭神は、天神様(菅原道真公)と天之手力雄命となっております。また湯島の梅園は、泉鏡花原作で新派の「婦系図」の名場面の舞台となった場所でもあります。

次に訪れたのは、重要文化財である旧岩崎邸庭園です。ここは、岩崎彌太郎の長男で岩崎久彌の本邸跡です。建物は、ジョサイア・コンドル設計でイギリス・ルネッサンス様式やイスラム風モチーフなどを取り入れ、贅を尽くした迎賓室の洋館。洋館と地下通路でつながったスイス山小屋風のビリヤード室。生活室としての和館の三館に分かれています。

洋館の見学で興味深かったのは、日本で最初にできた水洗トイレの見学です。男子トイレは見学可能でしたが、女子トイレは、見学不可で、ロープが引いてありました。しかし警備の方が特別に、女子トイレを見学させてくれました。便座は木製。トイレットペーパーホルダーは、なんと金製。トイレットペーパーは、アメリカからの直輸入だったそうです。こんなところで、みんな盛り上がりました。

和館は、生活室とはいうものの書院造りの品格のある佇まいで、完成当時は、建坪550坪だったそうです。床の間には、橋本雅邦の障壁画がありました。

ゆっくりと、詳しく、のんびりと。参加者の自由なペースでの建物見学の時間でした。

庭園は、少し葉が芽吹いたソメイヨシノ、シャクナゲ、サツキ等々が新緑を背景にまさに花盛りでした。この庭園は和洋併置式庭園で、芝生に大きな庭石があちこちに配置されていました。岩崎財閥の富を実感しました。

次は、計画では昼食となっていましたが、3時頃から降雨の予報があり、雨が早まっては大変と昼食は後回しにして、不忍池に向かいました。不忍池もまた花盛り。八重桜、サツキが満開で、他にもいろいろな花が咲き誇っていました。上野公園といえば、ソメイヨシノのお花見ですが、ソメイヨシノのピークを過ぎて訪れた人も楽しめるようにといろいろな桜を植えて工夫してあることがわかりました。休憩をはさみながら、上野東照宮に向かいました。上野東照宮は、日光までお参りに行くことができない江戸の人々のために徳川家光が建てた日光東照宮に準じた豪華な金色堂です。左甚五郎の龍がある唐門、銅灯篭、透塀、拝殿、本殿が重要文化財です。金箔(修復済み)と彩色された彫刻、絢爛豪華な東照宮に圧倒されました。

その後、西郷隆盛像に向かい、少し不自然なたたずまいの隆盛像を確認した後、エレベーターを使って上野広小路に降りました。江戸時代の上野広小路に思いを馳せて、予定の行程を終了いたしました。そして1時前からの遅い昼食をとりました。ウオーキングが終了した後なので、お疲れ様のビールを飲む人もいました。昼食を終えて、予定通りの2時に解散しました。

最初は午後の雨を心配しながらのChiba Walkでしたが、時々薄日がさした曇り空で、風もなく、暑くも寒くもない絶好のウオーキング日和となり、楽しい時間を過ごすことができました。

(久保 明美 56年 文卒)