第30回美術鑑賞会 東山魁夷記念館を訪ねて 【実施報告】

Posted by on 5月 30, 2019 in 新着情報
第30回美術鑑賞会  東山魁夷記念館を訪ねて 【実施報告】

4月17日(水)千葉県支部第30回美術鑑賞会に参加しまた。

今回は、市川市東山魁夷記念館を訪ね通常展「白い馬の見える風景」他の鑑賞。参加者は11名。

いつもどおり、入館前に柏原さんからカラー画像付解説書を下に解説があり、見所が良くわかった。

本記念館は、近代日本画家の重鎮である東山魁夷のゆかりの地市川市に2005年に開館したもの。建物は、留学の地ドイツに想をえた八角形の塔のある西洋風の外観となっている。東山魁夷は、終戦後市川市に移り住み半世紀にわたり創作活動を続けた。自身の言葉にも「私の戦後の代表作は、すべて市川の水で描かれています。」とある。

東山魁夷の風景画は、装飾的でありながら自然らしさがあり、独自の心象風景を表している。私は青が印象的な山岳風景画が好みである。

1階展示室は、遺品、書籍等の資料の展示コーナーで、東山魁夷の人生をたどることができる。2階展示室へ移ると、日本画をはじめ、スケッチ、リトグラフ等の作品を展示したコーナー。 ただまっすぐ伸びる道だけを描いた「道」には引き込まれるものがある。人気の連作「白い馬の見える風景」の全容をリトグラフ、複製画などから、コンパクトに纏めてあり、暫し、東山魁夷の世界に浸った。信濃美術館蔵の原画も見てみたい。

鑑賞後のコーヒータイムは、付設のカフェテラスで白樺のミニ庭園を眺めながら楽しく歓談。

その後、大仏新装となった中山寺法華経寺を見学し、中山駅までゆっくりと散歩した。

今度は桜の見ごろに来て見たい。のんびりと楽しい半日でした。毎回の準備のご苦労に感謝します。

吉田和弘・S43工 記