第22回美術鑑賞会 「ゴッホ・ゴーギャン展」に感激 【実施報告】
10月19日、上野公園、東京都美術館に美術好きの校友11名が集まりました。今回は芸術の秋にふさわしく『ゴッホとゴーギャンが、南アルルでの2ヵ月余りの共同生活が破たんして、128年ぶりに東京上野で奇跡の再開を実現した』すごい展覧会です。
冒頭、恒例の柏原常任理事から自作解説レジュメをもとに、事前にお話をいただきました。これは素人の私には大変有難く、自分なりの観賞方法を組み立てることができました。また、人気展のため入場まで30分待ちの行列でしたが、その際、柏原さんのレジュメに目を通して予習していましたら、後列のご婦人がそれを伺い見て「この資料はどうしたのですか」と聞かれましたの、事情を説明しましたら、大変羨ましがっておられました。
さあ、念願の実物(二大巨匠の46点と、彼らに影響を与えた画家たち22点、計68点の作品)を見るぞ!! 混雑の中じっくり、そしてゆっくりと心から堪能しました。最高の至福の時間でした。
私は特にゴッホでは「自画像」「耕された畑」「種まく人」の絵のタッチの迫力・色彩に圧倒されました。ゴーギャンでは、比較する意味合いで「自画像」・「ブドウの収穫」・「人間の悲惨」に感動し、且つ「タヒチの3人」を観賞できたことは本当によかったのですが、円熟期のタヒチでの作品が少なかったのが物足りません。
残念だったのは、ゴッホでは「ひまわり」「道端のカフェ」、そしてゴーギャンでは「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこに行くのか」が展示されていなかったことです。
ですが、欲を言ってはいけません。その代わりに、今回2人に影響を与えた画家達、ミレー・ルソー・セザンヌ・ピサロ・モネ・ロートレック等観賞できました。また恒例の観賞後の館内カフェサロンでは11名全員が参加し、コーヒー・ココア・ビールを飲みながらの歓談は、格別楽しかったです。
特記したいことは、柏原さんによる「カラー絵入りの解説資料」は、本当に素晴らしいものでした。帰宅後じっくり復習させて頂きました。私はゴッホが好きで、ゴッホのレプリカ画(12枚組)を持っていますが、柏原さんのレジュメも一緒に大切に保存させて頂きます。
今日も我が家の玄関間にゴッホのレプリカ画2枚「ラングロアの橋」と「種まく人」の額を(じっくり)眺めては余韻に浸っております。有難うございました。
塩路俊秋(S45年法卒)記