第19回音楽鑑賞会「ブラームスプログラムを聴いて」【実施報告】
今年初の校友会活動は19回目にもなる音楽鑑賞会で、3月20日(火祝)に開催されました。定例のTPP(東京プロムナード・フィルハーモニカー)による演奏で、場所も江東公会堂(ティアラこうとう)です。開演前から長い行列となっており、今回も500名以上の音楽ファンが駆け付けました。演奏プログラムはブラームス。中でも名曲といわれる3曲が演奏されました。
一曲目は「大学祝典序曲」です。ブレスラウ大学から名誉博士号を授与された返礼として作曲されました。曲の始まりは学生歌などが紹介される「提示部」、次にその「展開部」、再び学生歌の旋律が現れる「再現部」、そして最後は有名な学生歌(ガウデアムス)の旋律で締めくくる「コーダ」で、ソナタ形式にもとれる構成になっています。ブラームスには珍しく打楽器が多く聞かれました。
二曲目は「ハイドンの主題による変奏曲」です。聖アントニウスのコーラルによる変奏曲」とも言われ、多くの人に親しまれてきました。
最後は「交響曲第一番ハ短調」。ブラームスの交響曲4曲の中でもっとも有名な曲です。ベートーベンの「第9」とほぼ同じ構成、保守的な楽器の用法、古典的な4楽章構成などを踏襲しつつも、ロマン的な感情と充実した内容になっています。ベートーベンの9曲に続く「第10」とも評され、交響曲におけるベートーベンの後継者としての地位を確立しました。
ここで終わりと思いきや、アンコールに「ハンガリー舞曲第5番」を持ってきました。誰もが知っているこの曲が始まると、会場は最高潮に。そしてさらに「ラデッキー行進曲」も加わり、手拍子も相まって割れんばかりの空間に会場の皆さんは大満足でした。
次回は10月14日、「チャイコフスキー特集」で、会場は今回と同じです。是非皆さんのご参加をお待ちいたしております。
(平林秀博 1973商卒 記)