千葉再発見の旅 33回「紅龍山東海寺 布施弁財天」お参りとあけぼの山でのバーベキュー【実施報告】
4月18日(土)当日は、前日の荒天から一転し、散策にふさわしい爽やかな天候に恵まれ17名の校友と春の一日を楽しみました。
まず最初に訪れたのは、布施弁財天として親しまれている「紅龍山東海寺」。
下から見上げる楼門「最勝閣」は、一階部分が竜宮城の門のような形をしており、二階部分の軒下には龍、麒麟、亀、松、鶴の彫刻がはめ込まれており、その手の込んだ造りの芸術にチョット圧倒されました。
階段を昇り、境内に入ると正面にご本尊が安置されている本堂が、右には鐘楼が配置されています。
鐘楼は、上の部分が十二本の円柱で円の形をつくり、その柱の頭には方位を表すために十二支の彫刻が施されており、ここでもさりげない芸術に遭遇です。
本堂では、ご住職が軽妙な語り口でご本尊、絵馬、天井に描かれた龍に関わるお話等々をしていただきました。
ご本尊は、八つの腕を持つ弁財天で、それぞれの手には剣、弓、箭、長杵、斧、鉄輪、羂索、宝珠を持ち、その功徳を表しているそうです。その功徳とは「平安な幸せ、物心の豊かさ、学芸の智恵、和合の優しい思いやり、邪悪なるものを懲らしめる、災いを防ぎとめる、病を除いて心身を健やかに保つ、生活力を増し成功へ導く」だそうです。
弁財天というのは、「現世に生きる人間のために仏と人々の間に立つ、女神、人間を幸福に導くための女神である」と。
ご住職のお話から、普段、無意識に暮らしているため私たちがつい忘れがちな「立ち振る舞い」「敬意」「感謝」「礼儀」などを意識することが自分たちの幸せな生き方に繋がるということを教えていただきました。
本堂、楼門、鐘楼が千葉県重要文化財に指定されている「布施弁財天」を後にし、昼食はチューリップが咲くあけぼの山公園でのバーベキュー。
爽やかな春風と先輩の方々の貴重なお話をスパイスに「おしゃべり」も「食欲」も増し、久しぶりの賑やかな「タップリお昼ご飯」を頂きました。
昼食の後は、お天気に誘われて家族連れで賑わう「あけぼの山公園」を散策しました。あけぼの山公園では、赤、黄、白と色とりどりのチューリップが咲き乱れおり、その隣では「ポピー」が次の出番を待っていました。桜はすでに咲き終わっていて残念でしたが、その代わりぽってりとした濃い紅色の八重桜が私たちを迎えてくれました。この「あけぼの山公園」では、春は桜、チューリップ、夏はひまわり、秋はコスモスと一面の花色を楽しませてくれます。帰りはバスの出発時間まで、茶室の見学をしたり、お茶をしたりとゆったり過ごした再発見の旅でした。
「千葉再発見の旅」で訪れる先は、「こんなところが……?」と思うような何気ない場所であっても、でも、私たちが知らなかったそれぞれの歴史、文化そして暮らしがあることに気付かされ、いつも感動をいただいています。まさに「千葉再認識の旅」でした。
S49法 村越満知子 記